CASBEE

不動産価値を守る、CASBEE不動産とは?

不動産価値を守る、CASBEE不動産とは

みなさんはCASBEE不動産のこと、もうご存じですか?

CASBEE不動産は既存建物の不動産価値をランク付けするために使われる評価システムで、私たちが普段、自治体への届出や補助金の申請に利用しているCASBEE建築とは少し利用目的が異なります。

CASBEE不動産は海外で使われているLEEDやBREEAMなどの評価システムともCASBEE不動産の評価結果は読み替えが可能になっているため、日本だけでなく、世界の不動産関係者や投資家の間でも注目が集まっています。

サスティナビリティの高い、エコで丈夫な建物が持つ不動産価値は今後ますます高まり、その評価方法のひとつとして、必要になっていく知識のひとつだと思いますのでこの機会に簡単に理解しておきましょう。

CASBEEの全体的な解説は以前の記事で詳しく説明していますので、こちらをご覧ください。

アイキャッチ
CASBEEとは?届出義務とその仕組みについてCASBEEの概要や利用可能な補助金、自治体によって取り組みが始まっている届出義務をわかりやすく解説しました。...

CASBEE不動産の概要

CASBEE不動産は既存建物の不動産価値を高めることを目的に作られた評価ツールで、CASBEE不動産の規格に適合する建物は建物全体の上位20~30%にランク付けされることから、不動産価値が高まります。

CASBEE不動産は、主に投資家、金融、不動産会社、ビルオーナー、仲介業者、テナント、不動産鑑定士などが扱うことを想定したツールで、海外投資家や外資系のテナントが日本の不動産を検討する際にも、環境や社会などへの配慮が持続可能な投資に不可欠なものとして意識されているため、CASBEE不動産でも世界で利用されている、評価システムとの読み替えが可能になっています。

CASBEE不動産の特徴

CASBEE不動産は既存の建物に対する評価ツールですが、利用できる建物にはいくつかの条件があります。

CASBEE不動産の利用可能物件

  1. 対象となる用途:オフィス・店舗・物流施設とこれらの複合施設
  2. 竣工後1年以降の既存建築物
  3. 区分所有建築物、フロア単位等の部分的な評価も可能

既存建物でも竣工後1年以降と条件がつくのは、CASBEE不動産の必須評価項目の中に、1年間の運用データが必要になる項目があるためです。

CASBEE不動産の評価項目は必須項目と加点項目で構成され、評価後の得点によって下記の様に4段階にランク付けされる仕組みになっています。

必須項目をクリアするだけでも、ランクBを取得することが可能ですが、必須項目を満たしていない建物は評価対象外になります。

CASBEE不動産で取得したランクは、従来のCASBEE建築で取得したランクに相当するものではりますが、自治体ごとに義務付けられているCASBEEの届出に利用したり、CASBEE建築の評価で受けられる補助金制度には利用できません。

CASBEE不動産の評価方法

CASBEE不動産の評価項目は大きく次の5つに分類されています。

これら1~5の分類にはそれぞれに必須項目が設定されており、CASBEE不動産を利用するにはその必須項目を必ずクリアしなければなりません。

この必須項目に適合するだけでも建物数全体の上位3~4割の建物に分類され、その不動産価値をしっかりとアピールすることが可能です。

さらに、加点項目をクリアしていくことで、その性能の高さをB(★★)、B+(★★★)、A(★★★★)、S(★★★★★)で格付しより不動産価値の高い建物としてブランディングされます。

CASBEE不動産における建物の格付け分布のイメージは下記の図のようになる。

まとめ

  1. CASBEE不動産とは既存建物の不動産価値を示すためのブランディングツールである
  2. CASBEE不動産で評価可能な建物は竣工後1年以上の既存建物
  3. CASBEE不動産が利用可能な用途はオフィス、店舗、物流施設とそれらの複合用途のみ
  4. CASBEE不動産はB(★★)、B+(★★★)、A(★★★★)、S(★★★★★)で格付けされる
  5. 必須項目をクリアするだけで、B(★★)を取得でき、上位3~4割の建物であることをアピールできる

従来のCASBEE建築は設計支援や行政支援を目的にしていたため、より専門的な評価要素が強く、取得のハードルも高くなっていたため、主にCASBEEの届出義務が生じる2000㎡以上の大規模な建築物での評価がほとんどでしたが、CASBEE不動産は建物の長期的な資産価値を担保するために、建築の計画段階からCASBEE不動産の取得を目指してみてはいかがでしょうか?

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